しんどいマラソンに没頭する人の心理って?

健康ブームに乗っかってマラソンが人気になっている

マラソンといえば、多くの人は「簡単にできるものではない」、「辛いだけ」などというイメージが強いと思います。
42.195キロメートルを走る過酷な競技ですのでそう思うのは当然です。

しかし皆さんの周りを見回しても、走ることを趣味としている人が増えたはずです。
また天気のいい日はランニングウェアを着て街中や公園を走っている人をみかけることが多くなったと思います。

世の中の健康ブームということもあり、一人でも手軽に始められるスポーツとしてマラソンが人気になっているのです。
何も42キロ走らなくても、ハーフや、10キロの部に参加して楽しんでいる人も大勢います。

日本全国ではマラソン大会が爆発的に増えています。
地域活性化の意味も大きく、給水所で地域の名物を食べてもらったり、参加賞として地域の名産品を配ったりする大会も多くあります。

最近では大会の参加と、その次の日の観光をセットにしたツアーも売り出されて人気を博しているほどです。

なぜマラソンがそんなに人気があるのか?

しかしいくら人気とはいえやはり、あんなしんどいことをする人の心理が分からないという人もいるでしょう。
貴重な休みを使って、自ら疲れにいくようなものだと思うでしょう。

しかし決してそうではないのです。
仮にそうだとすればここまでマラソンに没頭する人は増えていないでしょう。

そんな私も日常的にランニングをしているものの一人です。
始めは健康維持、体力維持のために5キロ程度を走ることから始めました。

しばらく走っていると簡単に5キロを走れるようになったので、8キロくらいまで距離を伸ばしました。
そのくらいから、音楽を聴きながら走れる機器を買ったり、走りやすい靴を買ったりするようになりました。

その後、タイムを気にするようになり何キロを何分で走れるかということを気にし、早く走れるように頑張ろうという気持ちが湧いてきました。
そして自分で走っているだけでは満足できなくなりついに大会に参加しました。

もっと早くなりたい、もっと長い距離を走りたいという欲が芽生える

最初は10キロの部だったのですが、緊張と興奮が入り混じった感情でなんとか走ることができました。
その時の爽快感と達成感は、普段の生活ではなかなか味わうことができない感情でした。

そして他の人とタイムを比べれることで、もっと早くなりたい、もっと長い距離を走りたいという欲が芽生えるきっかけとなりました。
それ以降は、週に3回は近所を走り、各種の大会にも参加するようになっています。

体調が悪く走れない日が続くと、なんとなく落ち着かず、やっと走れると喜びが生まれます。
走ることが生活の一部になってしまっているのです。

よって、マラソンに没頭している方たちは、やはり走ったあとの達成感や爽快感、そして他の人と走ることの楽しさ、タイムを更新したときの喜びなどが原動力となっていることは共通しています。

走ることは生涯スポーツ!

そして日常の仕事や、家庭生活から少し離れ一人の世界で自分との戦いができるというのも、精神面に良い影響をもたらしてくれます。
大会を見ているとご高齢の方も、信じられないくらいのスピードで長距離を走っています。

走ることは生涯スポーツですので、一度身につけてしまえば生涯楽しむことができるのです。
簡単なことを当たり前にやっている生活では、安定は得られますが刺激は得られません。

いくつになっても自分に挑戦する機会をもち、自分に克つ機会をもち、目標をもって生活していくことは人生を充実させてくれます。
何の目標ももたない人生はつまらないものです。

マラソンは確かにしんどいですが、それよりも大きな喜びをもたらしてくれるものです。
それだけの魅力があるからこそ、次々に没頭していく人が増えていくのです。
あなたもその魅力に気づけばぜひ始めたくなるでしょう。

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